みぞおちの痛み

下記のような胃痛やみぞおちの痛みはありますか？

• 突然痛くなる
• 特定の飲食物により、痛くなる
• 食べた後に痛くなる
• お腹が空いているときやお腹がいっぱいのときに痛くなる
• 発熱や吐き気を伴っている
• 決まった時間帯に痛くなる
• 何日も痛みが続いている
• 痛みは強くないが、痛みが続いている
• ストレスを感じると痛くなる
• 鎮痛剤を服用すると痛くなる

逆流性食道炎

胃液が逆流を繰り返すことにより、炎症を起こしている状態です。加齢に伴い、発症するといわれています。
症状は、胸焼けや胸辺りの痛み、酸っぱいげっぷが出る、飲み込みにくい等です。
これらの症状は、お腹が空いているときや夜間、体を横にした体勢に出現するのが特徴です。

機能性ディスペプシア

症状は、胸焼けや胃痛、みぞおちの痛み等です。しかし、検査を行っても、異常は見つからないことが特徴です。

食道がん

食べ物を飲み込む際に、胸痛や背部痛を生じます。これは、食道にがん細胞が増えているためです。
早期の食道がんは、症状はほとんどありません。進行すると、咳や咽頭痛、体重減少等を起こします。

胃がん

早期の胃がんは、症状はほとんどありません。進行すると、吐き気や胸部不快感、食欲減退等を起こします。

急性胃炎

胃粘膜がただれることにより、吐き気やみぞおちの痛み、下痢等を生じます。
嘔吐や吐血等を引き起こすこともあります。このような際には、2〜3日安静にしておきましょう。
原因は、食生活の乱れやピロリ菌の感染、ストレス等です。

慢性胃炎

ピロリ菌により、発症します。ピロリ菌に感染し、放置したために、胃全体に炎症を起こしている状態です。
症状は、吐き気や胃もたれ、みぞおちの痛み、お腹が張るような感じがする、食欲減退等です。
慢性胃炎によるみぞおちの痛みは、持続的な痛みや繰り返される痛みが特徴です。

十二指腸炎

十二指腸の粘膜が慢性的に炎症を起こしている状態です。背部痛やみぞおちの痛み、吐き気等を生じます。
原因は、ピロリ菌やアルコール、ストレス、薬剤の副作用等です。

胃・十二指腸潰瘍

胃液の消化の働きにより、胃や十二指腸の粘膜に、潰瘍を生じている状態です。胃・十二指腸潰瘍によるみぞおちの痛みは、ズキズキしていることが特徴です。また、胃潰瘍は食べている最中や食べた後に、痛みを生じます。
一方、十二指腸潰瘍は、お腹が空いているときに痛みを生じます。原因は、ピロリ菌やステロイド等の服用、ストレスです。

胆石症

胆石とは、胆汁が石のように固まっている状態です。胆のうや胆のう管等に、胆石が発生すると、みぞおちの痛みを生じます。
胆石症は、肥満気味の中年以降の方に発症しやすいです。症状の特徴は、右の肩に響くような痛みや発熱、嘔吐等を生じます。徐々に顔色が黄色くなり、黄疸等を起こします。ただし、発作時には、顔色は真っ青になる場合もあります。
気になる症状がありましたら、速やかに消化器内科を受診しましょう。

胆のう炎

胆のう管が炎症を起こしている状態です。
食べた後に、上腹部の右辺りや背部痛、吐き気、嘔吐等を生じます。発熱を伴っている場合は、手術を検討していきます。